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山野草【東洋ランの育て方・楽しみ方 一般事項】


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育成日記

東洋ランとは東アジア(主に中国、台湾、日本)で産するシンビジウム系のランを指します。 系列が多岐に渡るため、ここでは比較的安価で購入し易く誰でも簡単に育てられる庶民的な系列(主に花物の春ラン)を中心に取り上げました。 勿論高価な東洋ランはそれなりに魅力はありますが現実を見据えた上で、本ページにてご紹介いたします。(お断り:高級な品種に関しては、本ページでは扱っておりませんので、ご承知おきくださいませ)

私と東洋ラン(特に日本春ラン/中国春ラン)の出会いは小学生の頃に遡ります。 私の父親が趣味で長年育成しておりました関係で、知らず知らずのうちにその魅力が理解出来たものと考えます。 西洋ランの艶やかさに比べ、極めて質素で決して表に出さない奥ゆかしい美しさがあります。 東洋ランには次の大きな特徴があるものと考えます。



  1. 質素な花を咲かせてくれますが、東洋ランには「素敵な香り」がおまけで付いて来ます。 注)日本春ランは微香もしくは無香で、中国春ランに香りの良いものが多い)
    西洋ランの花は極めて美しいのですが殆どの場合、香りはありません。 東洋ランを育てる人の楽しみは何と申し上げても「花の香り」のために1年間一生懸命に育成に努めると言う言い方は過言ではありません。 
  2. 流れるような葉が美しい(種類によっては覆輪もあります)。 
    もともと苗が小型であるため花が咲き終わっても、流れるように弧を描く細い葉は鑑賞に十分耐えることが出来、室内の一角に置いて1年中楽しむことが出来ます。 さらに、鉢が小さいので置き場所に困らない。
  3. 太陽光が届かない室内であっても間接光があれば十分に育てることが出来ます。


東洋ラン育成の一般事項
入手方法 専門店、デパート等の園芸店、通信販売、地方の露店等で手に入れることが出来ます。
購入価格 鉢植えで数株(1株〜2株程度)植え付けてあり、1000円前後〜数万円(稀少品は数百万円とも言われております)で入手可能。
購入時期 花の咲く種類により購入時期が違いますが、10月〜4月前後に店頭で購入可能。
花物は花を確認して買うのがベスト。
購入
ポイント
勢いが良いこと(新木の本数が多いこと)。
バルブが太く、株が多い事(出来れば3本立ち以上のこと)。
葉繰りが良く、袴(はかま)が生き生きしていること(根が白くみずみずしいこと)。
葉の変色や、虫食われが無いこと。
育てる場所 日が当たり、風通しが良いこと(日差しの強い場所ではヨシズ、スダレ等で遮光が必要です)。
揃えたい
小道具
フルイ(大、中、小 3段の網が交換可能なものが良い)
散水器/ジョウロ等
計量カップ(薬剤を希釈する時に使います。 ピペットでも良い)
薬剤(マラソン乳剤/ダイン等の殺虫剤)
剪定ばさみ
用土(赤玉土/富士砂/腐葉土/桐生砂/クレイボール/ゴロ土/東洋蘭専培養土等)
ポリバケツ(腰水による給水可能な大きさと深さが欲しい)
肥料(油粕の液肥/東洋蘭専用肥料/ハイポネックス等)
鉢(安価な素焼鉢で十分です)
さな(鉢底に敷くフィルター)
シャベル(小型のもの)
散布器/スプレー(薬剤を散布します。 薬品が目に入らぬようゴーグルも揃えておくとなお良い)
日常管理 過度の湿気に弱いので水管理は慎重に行い、肥料も他の植物と比べ微量やること(初心者は慣れるまで無肥料を推奨)。
開花時期 一般的に日本春ランは2月下旬〜5月位、中国春ランは2月〜4月位。優雅な香りが魅力(その他の種類を含めると1年中楽しめます)。
植替時期 日本春ランは4月下旬ですが、種類により時期が異なります(花物は咲き終わってから行うのが安全)。
病気等 耐性は余り無い方なので常日頃から監視が必要。 春先からのダニ、アブラムシ等に注意が必要。

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