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山野草【雪割草の年間作業工程】


一般事項

試行/結果

作業工程

病害虫対策

育成日記
雪割草の年間作業工程
作業月 育てる場所 育成温度
[℃]
潅水 施肥 病・害虫対策 その他
1月 軒下等。極端な乾燥に弱いので風除け対策を施す。 外気温と同じ。 日に当てても良いが、寒暖差が少ない方が良い。 用土表面が乾き過ぎないうちに午前中にたっぷりと。
2月 同上 同上 日に当てる。 同上 1000倍希釈の液肥を水やり代わりに。 肥料は10日置きに。
3月 同上 同上 十分に日に当てる。 花に水が当たらないようにたっぷりと 開花中は不要。 灰色かび病に注意。
4月 風通しの良い軒下等。 同上 強い日差しによる葉焼けに注意。 1日1回朝たっぷりと。 1000倍希釈の液肥を水やり代わりに。 灰色かび病、ナメクジ等による食害に注意。 肥料は10日置きに。
5月 同上 同上 日に当てる。西日対策で用寒冷紗等も用意。 同上 1500倍希釈の液肥を水やり代わりに。 たんそ病、ハダニに注意。 同上
6月 同上 同上 常時寒冷紗を使用(50%遮光)。 1日1回夕方にたっぷりと。 同上 ハダニ、白絹病、たんそ病に注意。
7月 同上 同上 常時寒冷紗を使用(80%遮光)。 1日1回夕方にたっぷりと。(注1) 潅水時500倍希釈のメネデールを入れる。 同上
8月 風通しに
工夫が必要
(注2)
同上 常時寒冷紗を使用(90%遮光)。 1日1回夕方にたっぷりと。(注1) 同上 ハダニ、たんそ病に注意。
9月 風通しの良い軒下等。 同上 前半90%、後半50%の遮光の寒冷紗を使用。 1日1回夕方にたっぷりと。 同上 軟腐病
10月 風通しの良い軒下等。 同上 50%遮光の寒冷紗としますが、外光に慣らしましょう。 表土が白く乾いたらたっぷりと。 1000倍希釈の液肥を水やり代わりに。(注4) 軟腐病。
ハダニ、たんそ病の葉は切除する。
肥料は5〜10日置き。
11月 風通しの良い軒下等。 同上 日に当てる。 午前中にたっぷりと。(注3) 1000倍希釈の液肥を水やり代わりに。(注4) たんそ病で出た葉をこまめに切除。 同上
12月 風通しの良い軒下等。 同上 日に当てる。 朝のうちにたっぷりと。

表中の注番号の補足説明

(注1)葉水(霧吹き等)と、鉢内に十分に潅水を行ってください。
(注2)建物の影、木陰に移動。 置き場合の具合によっては寒冷紗も必要。
(注3)水をやり忘れて、鉢の中を乾燥させることは厳禁です。
(注4)緩効性肥料(マグアンプK)も撒いてください。 詳細下表に説明。

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育成テクニック
潅 水
  1. 潅水に関しては、普通の山野草より難しい部類かも知れません。
    用土表面の乾き具合と、鉢を持ったときの重たさ、葉の状態等で鉢内部の水分が判るようにスキルを上げることをお勧めします。
  2. 水分が多すぎると根腐れ病の要因になります。
  3. 季節により、朝(午前)潅水する場合と、夕方(夜)潅水する場合があります。 鉢表面の用土の乾き具合を常に確認しましょう。
  4. 葉水は葉へのハダニを寄せない対策と、温度を下げる効果あり。
  5. 4月〜5月の期間は、潅水が肥料と並んで特に重要です。
  6. 『メネデール』は肥料成分を全く含まない植物活性剤。 容量の割りに値の張る薬です。葉水としても通常の潅水時にも大変重宝します。希釈は必要に応じて200〜500倍で行ってください。
肥料
やり
  1. 濃い肥料は厳禁です。 薄めに希釈することが基本。
    一般に1000〜2000倍の希釈を推奨。 
  2. 肥料だけやると言う感覚ではなく、あくまでも潅水と言う感覚を忘れないでください。
  3. 11〜12月の植え替えの際、用土とともに鉢の下側に緩効性の化成肥料を置くのは翌年の開花のために大変効果的。
育てる場所
  1. マンション等の場合はベランダ等になりますので、建物の作りによっては日射が遮られるかも知れませんが、照り返しによる影響も受け兼ねません。 念のため50%程度の寒冷紗を用意しておきましょう。
  2. 戸建や屋外で育てられる環境のマンション等の場合は、寒冷紗は必須です。 植樹等の木陰は日差しを和らげ、風も通るのでベストです。
  3. 鉢をなるべく地面から遠ざける工夫が必要です。 これは夏場における蒸し風呂から退避するためです。 また、大雨が降ったときの雨水の返りによる泥による汚れが原因の病気や、ナメクジ等による食害防止、鉢底を含めて風通しを良くして温度を下げるためです。

    地面等に直置きは避けて下さい。 出来れば専用台を設けることをお勧めします。
植え替え 年に2回植え替えの時期があります。 
毎年植え替える必要はありませんが、その時の雪割草の状態に応じて判断してどちらかを選んでください。 

植え替えの際に次のことに注目。
  1. 鉢から取り出した雪割草の根がネコブセンチュウにより病気にかかっていないかどうか確認。 この病気にかかると根がコブ状に膨らんでいたり、ミミズ腫れのような太い根がいくつも生い茂っています。 
  2. 植え替えに先立ち、根の周りに予防薬の『バイデートL粒剤(薬剤名:オキサミル)』を散布すると効果的です。

    バイデートL粒剤は劇物のため指定販売店のみで入手可能。
    (購入にあたっては、身分証明書と印鑑が必要)
日除け
  1. 雪割草は強い直射日光に弱いので寒冷紗は手放せません。 季節により日射量も違いますので、50%、70%〜80%、90%の3種類を用意して置くと良いでしょう。 
  2. 5月〜10月までは日射対策をまめに行いましょう。
風通し 雪割草にとりましては大事な要素です。
冬場の乾燥した空っ風は厳禁ですが、それ以外は大変重要な育成条件のひとつです。
うまく花を咲かせるコツ
  1. 3月〜4月の展葉期に十分に日を当ててください。
  2. 4月〜6月は翌年の花芽が分化する時です。十分な水やりと、太陽に良くあててください。
  3. 10月、11月は10日置きに1000倍希釈の化成肥料をやってください。また、緩効性肥料も月に1回だけひとつまみ蒔く。
    • 液体化成肥料:ハイポネックス
    • 緩効性肥料:マグアンプK

※本作業工程はNHK趣味の園芸より引用させて戴きました。
※雪割草等に関し、専門業のホームページ(石川ガーデン様)もご覧下さい。 

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