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山野草【雪割草の育て方・楽しみ方 試行/結果】


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これまでの試行/結果
『雪割草』と言う山野草は、かなり以前から知っていましたが、実際に咲いている姿を見たのは2004年2月21日。 先に述べましたが花風舞記に来られたお客様からの紹介によります。 
お客様のお住まいは舞の居る街から車で25分ほどのところでした。 小高い丘の上に家があり、自然の姿を再現するため、夏場は影を落とす高い木々、所々に大きな石が配置され、まさに山野草を育てるために設計された敷地そのものでした。 そこで露地植えしてある雪割草や、希少な鉢植えの雪割草を目の当たりにして自分でも実際に育ててみたいと決心が着きました。 

今まで育てたことが無い私にとりまして雪割草の育成をホームページにするのは無理があるのですが、特別に分けて戴いた苗を知識ゼロの状態から育て始め、翌年に可愛い花を見せてくれるかどうかは、巡る季節の中で雪割草の性質・状態を見極める本人のスキルにかかって来るものと思います。

本育成記録はこれから来年にかけて試行するための第1ステップに過ぎませんが、毎年成果の上がる育成記録を目指したいと思っております。雪割草に興味を持ち、今から育ててみたいと思っている皆様へ少しでもお役立て戴ければ幸いです。

分けて戴いた雪割草の苗です。

[1]
左の写真は、お客様から分けて戴いた3鉢の雪割草になります。 この花はどんな色や形のものが咲くのか判りませんが大事に育てなくてはなりません。

苗は実生でして、1年〜2年近く育てられたもの。プラスチックのポットに数粒づつ種を蒔いたようで、小さな苗が幾つも出ています。






赤玉土の粒選別。
[2]
植え替えに先立ち用土を作らなくてはなりません。
鹿沼土を使う予定でしたが、手元に無かったので赤玉土を使うことに。赤玉土をふるいに掛けて大きい粒を除去。写真で白い洗面器に入っている方の小粒の赤玉土を使います。



赤玉土と腐葉土の混合用土です。
[3]
市販の腐葉土を、ふるいに掛けて細かく選別し、先ほどふるいにかけた小粒の赤玉土と混合しました。 混合比率は50:50。

今回の用土作りは本来の作りでは無いため、半年〜1年後に何らかの影響が出るかも知れません。 しかし、自然界では赤玉土と鹿沼土だけで出来た地面に雪割草が生える訳ではありませんので、自然に近づけた環境を少しでも再現したくて、このような配合としました。
2004年10月から硬質鹿沼土をメインとし、赤玉土の配合を減らしました。なお、腐葉土は0%としております。





新しい三つの鉢に用土を入れます。


[4]
4号の素焼鉢を用意し、鉢底に虫が侵入せぬよう網を敷いて、その上にゴロ土を2〜3cm敷き詰めます。
このゴロ土は根腐防止剤も混合されている市販のものです。








ポットに入っていた雪割草の根の状態です。
[5]
いよいよ植え替えに入るために、ポットから苗を取り出します。 根はポットの中を縦横に張り巡らせており、健康な状態であることを示しています。

一番無難な植え替えは、この状態で一回り大きな鉢に植え替える方法です。 私は迷った挙句、全く新しい用土に植え替えたいために、以前の土と混ぜたくなかったと言う理由で、古い用土を全部落とすことにしました。
根の乾燥時間を短時間に抑えるよう手短に土を落としましょう。





植え替え後メネデール溶液に浸します。
[6]
新しい鉢に植え替え後、メネデールを500倍ほど希釈した水の中に鉢ごと沈めます。水はほぼ鉢の高さと同じくらい張っていますので、腰水と同じになります。 この状態で5分程度漬けておきます。





植え替えが済んだ雪割草です。

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3鉢ともメネデールに浸し終わったものです。 さて、これから先どのように育ち、どのような花が咲くのかとっても楽しみです。





【途中経過報告】
特段問題があった訳では無いのですが、2004年10月に植え替えの際、赤玉土と腐葉土を配合を変更しました。
硬質鹿沼土60〜70%+赤玉土20〜30%+ゴロ土10〜20%に比率を変更。2005年の現時点において育成に大きな変化は見られませんので、2006年の開花状態で試行結果を出したいと思います。

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