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綿菓子作り(栗木町内の行事)

前置き
  • 綿菓子。泣く子も黙る綿菓子(笑)。 縁日や各種イベント会場で見かける光景ですねっ☆☆ そんな綿菓子を、テキ屋気分で作ってみたいと思いませんか? 写真をご覧になると、お判りのように、こんなもので綿菓子が? と思われるかも知れませんが、元祖綿菓子作りの機械とも言える構造なのです。

  • アナログ的で、機械の調子もその時々で微妙に変わって来ますので綿菓子を作りながら、機械のご機嫌を伺わなくてはなりませんっ(笑)  たかが綿菓子作りと申し上げても、準備等はかなり掛かります。

  • ご存知のように綿菓子は原料の砂糖(ざらめ)を加熱して溶かし、回転させた筒の側面から遠心力を利用して吹き出すことで綿が形成されます。満足のいける綿菓子作りを行うためには、「機械の癖を体感で会得」しなくてはなりません。今回はノウハウは書きませんが、仕組みと一連の流れを写真を追ってご説明いたします。
綿菓子を
作るための
道具・準備等
ざらめ
綿菓子の原料となる砂糖です。 通常のやや薄茶色のざらめですが、機械で焼いて吹き出すと白い綿に変身します。 綿菓子そのものに彩(いろどり)を持たせるには、着色済みのざらめを使うと良いでしょう。 ただし、着色ざらめは一般のざらめより割高なので、基本的に殆ど利用しません。
計量カップ
ざらめを機械に入れるときに使うステンレス製のカップです。  カップ1杯分で、満足な大きさの綿菓子1個が出来ればかなりのプロフェッショナルかも・・。  普通2杯程度入れますが、機械の調子に左右されるところが有りますので、その日のカット&トライで量を決めておきましょう。
綿菓子袋
出来上がった綿菓子を入れるための半透明な袋です。 お客はお子様がメインですので、袋は必ずアニメ・ゲーム等のキャラクタのプリントしたもので、女の子用、男の子用を用意しましょう。  キャラクタの選択は、ここ1年間でヒットしたものが確実。 また、運営資金に余裕があるのなら、さりげなく美少女アニメ系キャラの袋も用意しましょう(*^^*)  

袋の購入は、Web上でチェックしますと幾つかお店(レンタルショップ等)がヒットしますので、必ず店に電話等で在庫の確認、取り寄せる場合イベント開催までに間に合うのかも確認しておきましょう。
綿菓子作り時の作業棒
綿菓子を作る際に、綿菓子を巻き取る棒になります。  一般に手に入る木の割り箸では短すぎますので、少なくても50cmくらいの長さの箸を使いましょう。 てんぷら揚げで使用する竹箸は細すぎて作業性に劣りますので、直径7〜8mmの太目の竹製がベスト。
しかし、そのようなものは一般の市中で手に入れるのは困難です。 常日頃から、手に入れる工夫をしておきましょう。 
綿菓子機械
綿菓子を作る機械は大きく2通りに分類され、昔ながらのLPガス加熱式と、電熱式があります。 簡単な練習で、容易に出来るのが後者の電熱式ですので、始めて綿菓子をイベントに取り込む場合は、そちらをお勧めします。 これらの機械は、レンタルショップ等で貸り出すのが良いでしょう。 

LPガス式は火力が強いため、電熱タイプに比べ量産性に優れていると考えます(作業者のスキル次第です)。 なお、ガスを使うため安全面対策を取っておくべきでしょう。 

綿菓子機の周囲に透明なビニールシートで囲いが必要になりますので、それらも一緒にセットで揃えます。
AC電源の用意
LPガス式であっても、電熱式であっても電源は必ず必要です。 LPガス式は回転筒を回す誘導モーターにAC100Vを供給しなくてはなりません。  電熱式に当たっては回転筒部分のヒータと回転筒を回すための誘導モーターに100Vを供給しなくてはなりません。

イベント会場に商用電源が引き込むことが出来れば、非常にラッキーなのですが、そうで無い場合は別途『発発』(発動発電機、エンジン発電機とも呼ぶ)が必要になります。 発発も2サイクルタイプと、4サイクルタイプのエンジンが有り、保守・運用面で一長一短です。 何れにしても発発の起動・停止・トラブル等に対して慣れておく必要があります(開催当日にエンジントラブルで、泣くことの無いようにしましょう)。
発発の置き場所も工夫が必要です。 排気ガスが会場に流れ込まぬことと、小さな子供が発発に容易に触れないように、防護柵等を設けるか、見張りを付けさせる等。

AC電源を発発以外のものから供給する場合、会場内通路に電源ケーブルを引き回すことになります。 その際に来場した一般の方々がケーブルに足を取られ、怪我をしないとも限りません。 ケーブルは地表から浮かぬよう、板でカバーする等工夫してください。 また、給電元〜給電先まで距離が長いと電圧ドロップが無視出来ない場合があります。 予め綿菓子機械の最大消費電力を調査しておき、電源ケーブルの太さを決定しましょう。
LPガス/ゴム管/レギュレータ等
一般の家庭用LPガスボンベを用意します。  ガスは十分充填済か確認。 ゴム管はあってもレギュレータを忘れる場合があります。 レギュレータを回すためのスパナ等の工具を忘れないように。

また、ゴム管は劣化して亀裂が入っていないか目視検査しておきましょう。 LPガス用と都市ガス用でゴム管が違いますので、それらも気をつけましょう(ゴム管固定用のカナグも必ず揃えましょう)。
商品看板(ポスター等)
看板と言う表現が良いのか分かりませんが、『わたがし 100えん』等と、書いたポスター等を回りに掲げましょう。 漢字で書くより平仮名で、文字もデコレーションして書くと良いでしょう(*^^*)

値段の決定は、開催者の判断になりますが、暴利をむさぼる様な値付けですと、客足は遠のきますので気をつけましょう。
お手拭/帽子等
綿菓子を作ると、手や頭に綿菓子の綿が纏わり付きます。 砂糖ですので、ベトベトして来ます。 時々拭き取る等しましょう。 帽子は衛生面でも好感を持ちます。 
テーブル
出来上がった綿菓子の陳列、材料置き場等で必要です。 1〜2台有ると良い。
テント
綿菓子機械そのものはテント外でも十分ですが、テーブル等や、材料置き場、係りの控え室として一張り欲しいところです。
小銭
綿菓子の販売価格が安いため、お客が差し出す1000、5000、1万円札に対して柔軟にお釣り対応が必要になります。
小額貨幣は余分に用意しましょう(10円玉で500枚程度、50円玉で100枚程度、100円玉で100枚程度)。

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綿菓子作りの段取り等
  • 段取り1
    綿菓子の設営場所を決定します。 同業者が居る場合と居ない場合で違って来ます。
    ちなみに、当町会では、栗木青年部のみが運営しておりますので、場所は任意となりますが、一般的に神社の出入り口に設営します。

  • 段取り2
    テントを張り、テーブルや、機械等を仮設置します。

  • 段取り3
    LPガス式の場合、ボンベの置き場を、発発の場合、発電機の置き場を決定します。

  • 段取り4
    綿菓子機を組み立て、ガスボンベの設置と転倒防止策、配管、配線はキッチリとやりましょう。

  • 段取り5
    機械のテスト運用開始。 綿菓子を実際に作って、出来栄えをチェックします。 その際、バーナーの火力、モータの回転数を微調整します。 実際に作るメンバーは必ず体に感覚を叩き込んでおきましょう。

  • 段取り6
    看板等の設置、客が来るまでに幾つか作りだめしておきます。


★−綿菓子作り方を写真等でご紹介いたします−★
機械の基本構造は至って簡単。 台座にガスバーナー、回転筒、モーターだけで構成。 回転筒(この筒から綿菓子出来る)と、モータ間はVベルトで接続されております。
綿菓子製造器の外観(その1)




この状態は、機械を正面から見た状態です。回転筒の左下に見えるのがガスバーナーで、燃料はLPガスを使用します。業務用の高圧ガスを使いますので、ガスボンベへのレギュレータ取り付けに関しては、取扱資格を有する人が必要です。ちなみに、モータの回転数と、ガスの炎の加減、そして綿菓子を作るときの微妙な音がノウハウになります(笑)
綿菓子製造器の外観(その2)




綿菓子を作る作業者側から見た状態です。ガスバーナーの先端は、回転筒の下側の内壁を加熱する位置に固定しますが、バーナー自体は上下左右に動かすことが出来ますので、微妙な位置関係を会得する必要があります。
綿菓子製造器の外観(その3)




回転筒のアップになります。 最上部の丸い穴がザラメを流し込む部分で、筒の周囲はメッシュ状の金網が張られております。 この回転筒は完全に分解可能であり、こびりついた砂糖の結晶を容易に洗い流す事が出来ます。
回転筒は、綿菓子作りでもっとも重要なパーツであり、金網の更に内側に心臓部と言うべき「秘密」が隠されています。 この秘密の部分がザラメを加熱溶かす容器になります。この次の写真に秘密の部分を紹介しましょう。
綿菓子製造器の外観(その4)




使い込んだ古い機械の写真の方を用意しましたが、綿菓子を作る上での「秘密」の部分のメカ部になります。 回転筒の回りの金網を取去ると、分厚い鉄を切削加工した回転筒本体(ベース)が現れます。 回転筒本体は凹んだお盆のようになっており、回転筒の淵周囲には約10mmピッチで1mm幅の溝が凹みと同じ高さになるように加工してあります。バーナーで加熱・溶かされたザラメは、この1mm幅の溝と、周囲の金網により、綿状になって出て行くことになります。
綿菓子製造器の外観(古い)機械)




綿菓子を作る上で縁の下の力持ちは、回転筒の周りを取り囲むようにセットされる直径約1mほどの丸いカバー。 このカバーが無いと、綿菓子そのものが周囲に飛び散って仕舞います(笑)
綿菓子製造器の外観(その5)




綿菓子は回りに風があると、うまく作れません。また、綿菓子に雑踏のゴミが付くのも良くありません。 風除けとゴミ除けを兼ねた外壁を作るために、四隅に支柱を取りつけ、この回りにビニール製のシートを取りつけます。 この写真はシートを取りつける前です。
綿菓子製造器の外観(その6)




シートを取りつけると、綿菓子作りの予備段階は終了。これでテキ屋に一歩近づきました(笑)
綿菓子製造器の外観(その7)




いよいよ綿菓子を作りますが、どんな上手い人でも最初から上手く行きません。 機械の調整を行わなくてはなりません。 回転筒の温度加減、回転数、バーナーの位置を微調整し、「少ないザラメ」の量で如何にボリューム感あふれる綿菓子に仕上げるかがプロの技です(笑)
綿菓子作り真っ最中の写真




出来あがった綿菓子を入れる袋はかなり重要なアイテムです(笑)袋次第で売上に影響します。 子供を相手にする訳ですから、ただの透明な袋では無く、アニメ等のキャラクタものは必携。 キャラクタものは、必ず男の子用と、女の子用を用意しましょう。 それから・・、綿菓子を袋に詰める場合にもテクニックが必要で、なるべく空気を取り込むように大きく膨らまして縛るのがコツです。
綿菓子用のキャラクタ付き袋




綿菓子作り現場の全容です。 客(お子ちゃま)が来る前に、ストックを多くこしらえて置きましょう。 少なくても20個は用意が必要です。
綿菓子作りの全容写真
さて、如何でしょうか? 少しは参考になりましたでしょうか? 
判らないところは花風 舞まで、連絡下さいねっ(*^^*)

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