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どんど焼き(栗木町内の行事)

前置き
  • どんど焼きは、正月明け「成人の日」前後の日曜日に行なわれる行事ですが、地域によっては多少の違いがあります。 当町内のどんど焼きは主催が『栗木青壮年部』となっており、『賽の神』を奉るもので、門松、しめ縄、破魔矢、達磨等のような神事の用品等を焼き清めます。
  • 焼いた後の火で、当日境内にて配布(有料)される『団子』を焼いて食べると、1年間無病息災でいられると伝えられております。 
    このコーナーに関しては、一連の段取りは栗木青壮年部と、私を含む一部関係者しか知りませんが、ほんの少しだけご紹介いたします。
どんど焼きを行うために必要な道具・段取り手順等
消火・消防対応
乾燥した時期に大きな火を扱うので、万一に備えて消火・消防が必要です。 事前に最寄りの消防署に連絡を取り許可を得て置きます。 どんど焼き終了後の残り火の処理等も行わなくてはなりません。当町内会には栗木青壮年部の団員で構成された『栗木自衛消防隊』が全面的にバックアップいたします。(町内会で自前の消防自動車を備え、自主管理された消防組織は非常に希です)
どんど焼きのやぐら作り
どんど焼きの語源が火に焼かれ竹が破裂する「どん!!」と言う音とも言われますように、音を出すための材料は太くて真っ直ぐな若い竹が必要です。 竹が入手できないところでは基本的にどんど焼きが出来ないものと考えます。 幸いにも当町内には竹林が存在しますので材料入手には困らないようです。 

当町内のどんど焼きのやぐらの設営に関しては設計図がありませんでした。 代々の組織・師弟関係で寸法等が口頭で伝承されていたからです。個人的には図面等に残しておくべきだと思い、どんど焼きに関する全ての段取り等をイラスト入りで細かくまとめ、小冊子の手順書を作成しました。
お団子作り
どんど焼きにつきものの『団子』。 団子は米を粉にした『上新粉』のみを、お湯を加えて練ります。そのあと指定した大きさに団子を作り、蒸篭(せいろ)を使い蒸して固めます。
この団子作りに関しては当町会の子供会になります。 (これまで用意される団子は1袋5個単位・100円でしたが、材料の高騰で2005年から200円に変更させていただきました)
しの竹集めと加工
団子は棒の先端に刺して火であぶることになりますが、棒は『しの竹』を使うことになります。 その竹も当町内の地主さんの竹林から無償で調達します。(揃える本数は毎年約200本前後)
竹やぶから切り出した竹は、神社の境内で長さを揃えて切ります。その際、怪我防止のため先端が尖らぬよう加工をします。


どんど焼きの日程・段取り等(月日は一例で、都合により変わる場合があります)
  • 段取り1
    1月5日早朝、近くの竹林に行きどんど焼きの材料(孟宗竹/しの竹)を切り出し、神社境内に搬送します。 

  • 段取り2
    1月5日午後3時くらいまでに、どんど焼きのやぐらと、団子を刺す『しの竹』の加工を行い当日に備えます。

  • 段取り3
    1月12日どんど焼き当日です。 会場にテントの設営を行うと同時に団子作りの手伝い。 午後から団子の販売です。

  • 段取り4
    1月12日午後3時に宮司による神事が厳かに執り行われ、点火されます。

  • 段取り5
    火が鎮火するのを待って、会場内の参加者に『しの竹』を配布(無料)し、いよいよ団子焼きです(*^^*)

  • 段取り6
    午後5時前から撤去作業に入り、残り火の消火、残灰等の袋詰め、境内の掃き清めをします。 
    (これらの作業は『ユンボ』と称する油圧式のパワーシャベルや手作業で行います)

  • 段取り7
    全ての作業が終了後、栗木青壮年部の団員、子ども会の皆さん、神社関係者だけが神社の作務所に集まり『直会(なおらい)」をいたします。


★−竹の収集から、組み上げ 〜 当日の模様を写真等でご紹介いたします−★

竹切りから始まります。 この時期は寒いので大変(^^;)
山で竹切りの写真




どんど焼き会場がある栗木御嶽神社です。実際の会場は、この写真の手前になります。
神社の全容写真




運び込んだ竹は、余分な枝葉を落とします。
枝葉落としの写真




メインとなる竹数本を、より合わせ縄で縛ります。
基本部分の組み立て(その1)




先ほどの余分な枝葉を飾り、見栄えを良くします。
基本部分の組み立て(その2)




竹の上部は、特に入念に飾り付けます。
基本部分の組み立て(その3)




更に・・、ダルマをとり付けます。 ダルマは昨年の祈願が叶ったもので、大きいものを数個取り付けます。
ダルマ取り付けの写真




予備飾り付けの終わった竹を、いよいよ会場に運び込みます。
今回の組み上げは今までの方法とは違う簡易的な手法を採用。
立ち上げの写真




組み上げた竹の回りや、中心部に竹や枯れ木を添えます。
飾り付けの写真(その1)




更に昨年の祈願が終わった、お札や破魔矢、ダルマ、不要となった人形等を周囲に飾り付けます。
飾り付けの写真(その2)




どんど焼き当日の風景です。 善男善女がどんど焼きの残り火で団子を焼きます。この団子を食べると1年間無病息災で居られると伝えられております。
どんど焼き当日の写真

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